幹を2つの枝にわける、その枝をさらに2つにの枝にわける、それだけ
須賀敦子の文章をはじめて読んだときに、美しい文章に触れるってこういうことなんだなと思った。その彼女がブルーノ・ムナーリの絵本を訳していたとはしらなんだ。
この本、とってもよい本です。
木をかくのって、バランスがとりづらく、なかなか難しいなとずっと思っていた。どうやったらもっとうまく描けるだろうとずっと考えていた。この絵本にその答えがはっきりとかかれていて、とても驚いた。
幹が2本の枝にわかれ、その枝が、また、2本にわかれる
枝はわかれるたびに、細くなる。幹から遠くなるほど、だんだん細くなる。
枝は長かったり、まがっていたり、左右非対称だったりするけど、この原則に基づいて形つくられている。
かわりものの枝があったりしても、この原則は変わらない。
2本じゃなくて3本、4本、5本にわかれることもあるけど、原則は同じ。
カシワの葉の葉脈は、木と同じ形をしている。
幹がまっすぎ一本とおり、枝は下は少しふとく、上はほそく。幹もだんだん上では細くなる。
枝や幹は、木の皮でおおわれていて、つるつるやざらざら、ぷつぷつなどのテクスチャーがある。
枝はセンスのようにとじると、1本の柱のようになります、って驚いた。そして、Yがかければ、だれでも木はかけるってメッセージ。そして、みんなに教えてあげること。これだけも教えてくれる人にであったことなかったな。私はだれかに教えよう。こんなに出会ってうれしなる本は珍しい。