モノに「ときめく」かどうかを判断し続けることで自分と向き合う

結論からいうと本書を読んだことで、私は実際に自宅からものを大量に捨てる行動を引き起こされた。書籍に記されている内容の一つ一つは実はそこまで新しいことが書いているものではなく、「なんとなくわかっていた」ようなことなのだが読むと実践してみたくなるのだ。

 

本書は、モノを捨てる尺度として「そのモノにときめくか否か」を採用する。実際にモノを手に取り、それが自分にとって「ときめくか否か」で判断する。姿勢としては、「捨てるモノを選ぶ」のではなく、「残すモノを選ぶ」行為であることが重要であり、また「ときめく」というのは、そのモノを持っていた幸せかどうかという意味で使っている。

 

また、実行してみての解釈ではあるが、モノを手放すことで「気」が放出され、新しく「気」が流入してくる。この循環をつくることも片づけによって引き起こされると考えてみてもよさそうに思える。風水に似た「気」の流れとして家の中にあるモノを捉えることで、それまで当たり前だった自分の家にあるモノたちが新鮮に見えてきた。

 

具体的にどのように片づけを実行するかというと、「モノを捨てること」「収納場所を決めること」の2つだけで構成される。とくにモノを捨て、総量自体が減った後で、すべてのモノが家のどこに置かれるべきか定位置を決めることが整理整頓のゴールとなっている。そのモノが自分の人生に必要なのかどうかは、自分が既に知っていて、その判断をせずに暮らしていることに気づく。

 

雑記:

〇整理整頓するう対象となっているものを、すべて床に出す

〇洋服を右肩上がりにかける。クローゼットの左ほど重く、右ほど軽い

〇靴下は結んではいけない、畳み方を制すものは収納を制す

〇実家に送るな、捨てるものを家族にみせるな

※小技は共感しないものも少なからずあったが、本書で受け取るべきメッセージはそこではなく、モノを向き合うことが、自分と向き合うことに繋がっているという点である。