幹を2つの枝にわける、その枝をさらに2つにの枝にわける、それだけ

須賀敦子の文章をはじめて読んだときに、美しい文章に触れるってこういうことなんだなと思った。その彼女がブルーノ・ムナーリの絵本を訳していたとはしらなんだ。

 

この本、とってもよい本です。

木をかくのって、バランスがとりづらく、なかなか難しいなとずっと思っていた。どうやったらもっとうまく描けるだろうとずっと考えていた。この絵本にその答えがはっきりとかかれていて、とても驚いた。 

 

幹が2本の枝にわかれ、その枝が、また、2本にわかれる

枝はわかれるたびに、細くなる。幹から遠くなるほど、だんだん細くなる。

枝は長かったり、まがっていたり、左右非対称だったりするけど、この原則に基づいて形つくられている。

かわりものの枝があったりしても、この原則は変わらない。

2本じゃなくて3本、4本、5本にわかれることもあるけど、原則は同じ。

 

カシワの葉の葉脈は、木と同じ形をしている。

幹がまっすぎ一本とおり、枝は下は少しふとく、上はほそく。幹もだんだん上では細くなる。

 

枝や幹は、木の皮でおおわれていて、つるつるやざらざら、ぷつぷつなどのテクスチャーがある。

 

枝はセンスのようにとじると、1本の柱のようになります、って驚いた。そして、Yがかければ、だれでも木はかけるってメッセージ。そして、みんなに教えてあげること。これだけも教えてくれる人にであったことなかったな。私はだれかに教えよう。こんなに出会ってうれしなる本は珍しい。

木をかこう (至光社国際版絵本)

木をかこう (至光社国際版絵本)

 

 

都市のエージェントは、コモンの担い手なのか。

都市美を読んで本書にたどり着く。 久しぶりに建築家による文章に触れた。本書は2部から構成される。

第1部は東京の都市の生成変化を北山による歴史認識から追っていき、本書のテーマにあたる現代における都市・建築のあり様を決めるエージェントが建築家でありえているのか、ありえていないとすれば、どう振る舞っていくかを考察している。第2部は北山が建築設計を通じて、社会的拘束を受けつつ示した回答例を示している。

 

初めにに北山の現代認識が示されている。大まかに北山は1968パリ・シカゴ、1989ベルリンを得て現代は過去との切断された時代にある捉えている。とくに共産主義の崩壊によって資本主義を抑圧する原理がなくなり、グローバリズムの拡大と足並みをそろえてるように、資本主義の暴走が引き起こされていると認識している。

 

この資本主義の暴走によって生成される建築が2つあるとし「呼び物としての建築」「のっぺらぼうな建築」としている。北山はいずれも、民主化された匿名的金融資本が生み出す都市現象という意味で同根だとしている。共産主義の崩壊は「イデオロギーの終焉」を意味し、建築の世界においても無思想性であることが当たり前となっているちう。これらの建築は、人々の生活のためにつくられているのではない、無根拠性と無思想性が支配する「商品」だという。

私の理解だと、「呼び物としての建築」は造形的な強さのある建築(通常、ポモやデコンなどと称される現象を想起した)を指しており、「のっぺらぼうな建築」は、マーケティングにより対象世帯、生活様式なども仕様化されているタワマンやアウトレットなどの商業施設をイメージした。

北山は、つづく2008年のリーマンショックと2011年の東日本大震災によって、「私たちは建築や都市は本来、人びとの生活を支えるためにあることをもう一度覚醒させられている」と捉えている。これは右から左に、「思想」のある都市や建築が必要なんだとこぶしを握っているような感じ、もしくは嘆きとして読めた。北山は、阪神淡路や東日本大震災といった災害への対応として「建築家」が話した役割の小ささを嘆いているように思えた。復興は行政により細分化されており、個別最適はあれど全体最適には手が届いていないことへの批判も読み取ることができた。

 

第一部は都市の生成過程を通じてパリ、ニューヨークに対し東京を対置し、ビエンナーレではその東京としう都市において生成された作品として森山邸やアトリエワンなどを代表的な作品として置いている。それはいいとして、私は関心をもったのは、上野千鶴子を引いたマーケットとコモンの構想のパートだった。

パブリックとプライベートの対置を分解し、パブリックを官とコモンにわけ、プライベートを民と私に分けている。災害対応でも自助、共助、公助などに加えて民間企業による対応が必要とされていることに符号する。コモンと呼べるような領域を都市や建築がどのようにフォローアップしていくのか、実現できているものがあるのか引き続き関心を持って参りたい。

北山はコモンズとは、「誰のものではない、しかし誰もが私の場所だと思う」入会地だとしている。本書で紹介されている実作を見てみたくなり、徒歩圏にある「洗足の連結住棟」を訪れた。北山は視線に透過性や交錯可能性で公私やコモンズといった領域規定を図っているようであった。

 

都市美にもあったが、アレントを引き、プライバシーは、なにかを奪われた状態としていた。人が政治にかかわることができる状態をデフォルトとし、かかわることができない状態をプライベートと捉えている。朝目覚めるベッドがある場所として、プライベートをデフォルトと、この状態が何かを奪われてたととらえたことはなかった。

都市のエージェントはだれなのか (TOTO建築叢書)

都市のエージェントはだれなのか (TOTO建築叢書)

  • 作者:北山 恒
  • 発売日: 2015/08/10
  • メディア: 単行本
 

 

辞書づくりへの多様な携わり方

第七版の予約特典「広辞苑をつくるひと」 (三浦しをん著)を読んだ。

著者は辞書づくりをテーマとする「舟を編む」の三浦しをんさんだ。

 

本書は、広辞苑を作っている5つの異なる立場からその仕事の仔細を追っている。

①言葉の意味を考える人

②印刷する文字をデザインする人

③図版を考案する人

④函(ハコ)を作る人

⑤製本する人

 

①では、見出し語に対し語釈、用例を検討する。「炒める」は焼くことだが、ハンバーグは炒めない。研究者たちが、「安定の〇〇」という使い方に敏感になっている様子が面白かった。なにげなく使っているこうした言葉もどういう意味か、語釈、用例を考えてみるのも面白いかもと思った。

②字体に対する赤入れが、面白い。どういう理屈で線が弱いだの強いだの決めているのだろうか。

③オパビニアの図版づくりがどのように行われているか。ヘリコプリオンの図版は歯の化石から全身を想像してかいているらしいということ。わからないものを想像しながら書くなんて、なかなかできる仕事ではない。

④、⑤ 道具と機械の中間のような印刷機など、面白い表現でレポートされている。

広辞苑 第七版(普通版)

広辞苑 第七版(普通版)

  • 発売日: 2018/01/12
  • メディア: 大型本
 

 

「パンにバターを塗る」様子を観察し、課題を見つけよ。

「デザイン思考」を一言で説明してくれ、と言われたらなんと説明できるだろうか。

石川俊祐氏は「デザイン思考」 はロジックだけでは正解を導き出せない時代に必要な思考のメソッドだといい、これを「トップデザイナーの目玉と脳みそ」を開放するメソッドだと展開する。

 

石川は、IDEOが提唱する「デザイン思考」の象徴的なケースとして自動車保険のケースを紹介している。そこでは人々の無意識化にある欲求を探り出し、保険サービスのあり方をデザインしたといっている。マーケットの願い(ニーズ)へ対応したサービスを作ることが「従来の業界」とは異なっているということのようだ。サービス提供者の目線からサービスを考えるのではなく、利用者目線でサービス設計するのが「デザイン思考」である。

このあたりは、魔法の杖のごとく思考の方法を変えれば出てくるアイデアだと言っているようではあるが、よくよく考えてみると大して新しいことではないような気がする。

アートは自分の衝動から、デザインは社会課題からはじまるとし、アートと区別しているが、デザインは「課題解決」であると言っている。このあたりの説明は正直、じゃあ今までと何が違っていたのかと首をひねりたくなる。

 

デザイン思考は、リサーチ(観察)→シンセシス(問いの設定)→ブレスト・コンセプトづくり→プロトタイピング・ストーリーテリングと発展する。クリティカルシンキングと異なるのは問いに対するソリューションのところだろうか。

本書で一番心に残ったの、この観察プロセスで例示された深澤直人による「パンにバターを塗る)というワークショップ。2人一組になって一方がパンにバターを塗り、もう一方がそれを観察し、気付いたことをメモし、アイデアを出し合うというものらしく。まだ誰も解決していない無意識のニーズを観察によってあぶりだすという。

 

素朴なのに、奥深く、はっとされられる。社会課題はSDGsのようにカタログ化されているが、こんなに身近なところにも未解決の課題があったのかと、それでよかったのかという思いで読んだ。

 

モノに「ときめく」かどうかを判断し続けることで自分と向き合う

結論からいうと本書を読んだことで、私は実際に自宅からものを大量に捨てる行動を引き起こされた。書籍に記されている内容の一つ一つは実はそこまで新しいことが書いているものではなく、「なんとなくわかっていた」ようなことなのだが読むと実践してみたくなるのだ。

 

本書は、モノを捨てる尺度として「そのモノにときめくか否か」を採用する。実際にモノを手に取り、それが自分にとって「ときめくか否か」で判断する。姿勢としては、「捨てるモノを選ぶ」のではなく、「残すモノを選ぶ」行為であることが重要であり、また「ときめく」というのは、そのモノを持っていた幸せかどうかという意味で使っている。

 

また、実行してみての解釈ではあるが、モノを手放すことで「気」が放出され、新しく「気」が流入してくる。この循環をつくることも片づけによって引き起こされると考えてみてもよさそうに思える。風水に似た「気」の流れとして家の中にあるモノを捉えることで、それまで当たり前だった自分の家にあるモノたちが新鮮に見えてきた。

 

具体的にどのように片づけを実行するかというと、「モノを捨てること」「収納場所を決めること」の2つだけで構成される。とくにモノを捨て、総量自体が減った後で、すべてのモノが家のどこに置かれるべきか定位置を決めることが整理整頓のゴールとなっている。そのモノが自分の人生に必要なのかどうかは、自分が既に知っていて、その判断をせずに暮らしていることに気づく。

 

雑記:

〇整理整頓するう対象となっているものを、すべて床に出す

〇洋服を右肩上がりにかける。クローゼットの左ほど重く、右ほど軽い

〇靴下は結んではいけない、畳み方を制すものは収納を制す

〇実家に送るな、捨てるものを家族にみせるな

※小技は共感しないものも少なからずあったが、本書で受け取るべきメッセージはそこではなく、モノを向き合うことが、自分と向き合うことに繋がっているという点である。

 

 

「気がきく」とは、相手のニーズを理解し行動できる状態

我ながら「気づかい」は、とても苦手である。ちょっとした一言が中々いえず、後で「しまった」と省みることもよくある。また、他者の応対をみて「ああ、残念だなあ」と感じることも、しばしある。逆に、ちょっとした一言で劇的にその人物に対する好印象を持つこともある。

相手の立場を考えることが、意思疎通の齟齬、摩擦を減らすことは百も承知である。しかしうまくできぬ、失敗の繰り返しである。この「気がきく」人物に少しでも自分が近づきたい思いで、本書をアマゾンでクリックした。

 

本書では、会社の社長や役員の秘書を務めてきた著者が「気をきかせたい」と思う読者を想定して書かれたものである。気づかいを45の習慣として紹介している。この45の習慣のうち気付きのあったものに対し、自分なりにメモを残すことで頭の中に「気くばり」のコードを刻み付けたい。日常生活でそのコードが再生されることで、読書前よりも「気がきく」人間に近づければ望外の喜びである。

 

※以下、章立てにわけ、主だった習慣に対してメモを残す。あくまで当方の備忘録であり、詳しい内容は本書を読まれたし。

第一章 いつでも気がきく人の3つの共通点

1相手ありき 

「相手が求めていないことは気づかいにならない。」そして「気がきく人は、受けた気づかいに気づける人である。」これからは、相手が気を使っていることを気づけるよう注意して暮らそう。

第二章 信頼される人の気づかいの習慣

4言葉よりも行動で

「お疲れ様」だけでなく、飴やクッキーを渡すなど行動をして見せると「伝わる」。こんなこと、こっぱずかしくできねーと思いつつ。たまに、飴玉やガムをくれる人を思い出す。

5感情に寄り添う

服装や表情など、ちょっとした変化を気付くためによく見る。

6タイミングを読む ビールグラスがあいたら、何か飲みますか?と聞いてくるひとはよくいる。気がきくところをアピールされているみたいで、少し重い。その人はある意味で形式化した気くばりであり、気がきくことまで行っていないのだと振り返る。

7人やものにあたらない これ、高ストレスの状態だとでてしまいます。アンガーマネジメント。怒りは7秒まて。

三賞 臨機応変なコミュニケーションで敵をつくらない

12 人に興味をもつ

わざとなのか、名前を間違える人がたまにいると、興味がないことが露骨に伝わる。話題にするのであれば、やはり正確に伝えるもしくは、確認してから名前を述べるなど配慮したほうがいいと感じることが、他人をみてて思うことがある。気を付けたい。

16 本音で接する

私はあまり手の内を見せたくない。掌握されているような気になるからだと思う。その意味で相手からみれば、得体が知れず距離を置かれることもある(気がする)。オープンな姿勢を持つようにしたい。隠したところで自分は変わらん。

17 好き嫌いを出さない

苦手な人とも、1日1回だけ話してみる。好かれようすると八方美人になるので、コンタクトをとってみる程度。これ近しい人で苦手な相手だと案外難しいか。

21 人を迎えるときには食事をする

今の職場は同僚と食事をする機会がとても少ない。意思疎通が困難であり残念に思っていることに気が付いた。誘ってみよう。

22 気難しい人とは感情で付き合わない

プライドの高い人にはお腹を見せる。起伏の激しい人の感情には付き合わない。

第四章 細やかな配慮でやる気を引き出す

23 マネジメントしてもコントロールはしない

いうに及ばず。任せるのがうまい人は人が募り、伸びていく

26 Give&Takeはしない

競争が熾烈な環境で仕事をしているためか、Contributeという言葉をずいぶん忘れていたような気がする。周囲に貢献できることに取り組むよう意識付けしたい。

第五章 言いにくいことも言えるようになるスマートな伝え方

31 読まれるメールを送る

これ使える、やってみようと思った。メールの文末に「この前言っていた〇〇~よかったよ、ありがとう」と短文を入れるとその人の印象がとてもよく感じられる。上司からこんなメールがきたら嬉しい。

34 余計なことを言わない

学生時代は批判することで気づきがあり成長すると思ってきた。社会人では「批判」が余計なことに感じられることがある。マナーとして気を付けたい。

第六章 気配り上手の効率的なタイムマネジメント

41 決断が早い

逆算することで判断スピードが高まる。昔、戦略ファームの方が家の前でカギを探しているやつは逆算していない とイライラしていっていた。ドアの前に立つ前に探しておけよという意味。しかし、逆算して動けない人にイライラしている様子は、やや器の小さい人物と感じたことを付しておく。

42 面倒をためない

カンタンな仕事は、さっとこなす。ためてしまうこと、あります。

44 勉強や仕事は朝にやる

これずーっとやろうと思っているのだが、自分で時間をコントロールできる在宅勤務で自分の人生習慣として取り入れることを目指したい。

 

※どれも「ちょっとした工夫」のように見えて、なかなかできないことでもある。以上を意識して暮らして参りたい。将来、自分がこのメモを再読して発見があればそれでよい。

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

  • 作者:能町光香
  • 発売日: 2010/11/15
  • メディア: 単行本
 

交渉は利害満足に立脚せよ。

相手に自分の考えを伝え、共感してもらい、行動を引き起こしたいと考えることがある。
その際に相手がそのコミュニケーションをするにあたって、求めていることを想像し
相手にとってもメリットがあることを論理だてていくことができれば行動が引き出せる。
理屈ではわかっているのだが、なかなかうまく実行することは難しい。

ビジネススクールで「交渉」に作法があるということを学び、本書を紹介された。
実は英語版は過去に読んでいたのだが、改めて和文で読むことにした。

著者は、交渉には大きく2つの潮流があるという。
1つ目が、ソフト型交渉。相手との関係を重視し、交渉では妥協することで交渉成立を目指す。
2つ目が、ハード型交渉。強情に自分の立場を維持し、自分の求めるものを相手に飲ませようとして交渉成立を目指す。
これらのいずれも「駆け引き型交渉」とされ、骨董屋での客と主人のやりとりが典型型である。
これは、まず自分の立場を示し、相手の出方を打診するということの繰り返しにより双方の立場は傷んでいく。
自分の政党な関心ごと(なぜ、それをほしいのか)を伝えないため、怒りと敵意が残り、最悪の場合、交渉決裂する。

本書では、このいずれの方法もスマートな交渉ではないとし、第3の方法として「原則立脚型交渉術」を薦めている。
このいわゆる「ハーバード流交渉術」は双方の主張する利点に焦点をあて、立場を求めることを戒める。
俗にいう「win-win」の状況を作り出すことで交渉成立を目指すが、4つの原則があるという。
別名は「利益満足型交渉」ともいっていることから、利益がなにかを常に考える立場といえる。

①人と問題を分離せよ
②立場でなく利害に焦点を当てよ
③行動について決定する前に多くの可能性を考え出せ
④結果はあくまでも客観的基準によるべきことを強調せよ

To Do
本書を受け、相手が求めていることをまず「書いてみる」
相手も求める利害に対し自分が求めることがどのように関係づくのかを、「事前」に考えておくことが
交渉のスタートでは重要であり、答えなどないことだからか案外やろうとしないと反省する。
どうなってほしいのかをいくつかオプション立てする。
客観的基準というのは、しばし交渉ではそんなものはないように思われるが
相手も明確な基準を探っている状況だとすると、これもやはり考えておいて交渉に臨みたい。


・オレンジを分ける姉妹、図書館の窓の開閉でもめる二人など分かりやすい例から国防、労使などの複雑な例まで織り交ぜて交渉を説明する。

面白いテクニック
・家主に対し「あなたが月300ドルの家賃にしたのは、どんな理由からか?」と問う。
問題の本質に焦点を置くため、家主にそのような立場をとる理由を聴く。
ここで理由があるか否かはきかず、もっともな理由があるものとしてかかるところがポイントである。
相手に理由があるだろいうという好意的な想定をされると、相手は理由がないときでも
理宇うを探そうという気になり交渉を原則からそらなさいようにすることが可能となる。

・離婚の交渉で妻側の弁護士が子どもの養育費を夫に払わせるため、夫の弁護士と交渉する。
「夫は100%支払いますよ。それなら、万一の時に備えて一項加えても構わないでしょう。
夫は子どもの良い行く日を支払うことに同意する。しかし万一、正当な理由なく支払いを怠ったときは、妻が家の所有権を取得し、夫は子どもの養育義務を免れるという一項を設けてはどうか。夫側の弁護士がこれに反対するのは難しい」とある。